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歯磨き粉の成分

みなさんこんにちは!

中延昭和通り歯科の歯科衛生士です。
今回は歯磨き粉についてお話していきます。

みなさんが毎日使う歯磨き粉ですが、たくさん種類があってどれを使えばいいのか分からないなんてことありませんか?
以下では歯磨き粉の種類・成分について説明していきます。

歯磨き粉の種類(目的別)

歯磨き粉は、主に以下の目的に合わせて選ばれています。
製品名ではなく、効果・目的に基づく分類です。

  • 虫歯予防
  • 主にフッ素が配合され、歯のエナメル質を強化してむし歯の発生を抑える働きがあります。

  • 歯周病予防
  • 抗菌・抗炎症成分が含まれており、プラーク(歯垢)の除去や歯茎の炎症を抑える効果があります。

  • 知覚過敏用
  • 冷たいものや熱いものを摂取した際のしみる痛みを軽減するため、硝酸カリウム乳酸アルミニウムなどの成分が配合されています。

  • ステイン除去
  • 歯の表面の汚れ(着色汚れ)を落とし、自然な白さを保つための成分(例:ポリリン酸ナトリウム、ハイドロキシアパタイト)が使われています。

主な薬用成分とその効果

歯磨き粉に配合される薬用成分は、目的に応じてさまざまな働きをします。以下に、主要な成分とその効果をまとめました。

  • フッ素(フッ化物ナトリウム)
  • 【効果】エナメル質を強化し、再石灰化を促進することで虫歯の発生や進行を予防します。
    ※歯磨き粉では1,400~1,500ppm程度の高濃度が一般的です。

  • 塩化セチルピリジニウム
  • 【効果】口腔内の細菌を殺菌し、歯周病の原因となる菌の増殖を抑えます。

  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • 【効果】抗炎症作用があり、歯茎の炎症や出血を抑制します。

  • 硝酸カリウム
  • 【効果】歯の神経への刺激伝達を抑制し、冷たいものや熱いものを摂取した際のしみる痛みを軽減します。

  • 乳酸アルミニウム
  • 【効果】歯の表面にある微小な穴(象牙細管)を塞ぐことで、外部の刺激から神経を守り知覚過敏を予防します。

  • ポリリン酸ナトリウム
  • 【効果】歯石の沈着を抑制し、歯表面のステイン(着色汚れ)を浮かせて除去しやすくします。

  • ハイドロキシアパタイト
  • 【効果】歯のエナメル質の再構築を促し、傷ついた部分を修復することで、歯本来の白さや健康を保ちます。

まとめ

  • 虫歯予防
  • フッ素が歯の再石灰化を促進し、むし歯の発生を防ぎます。

  • 歯周病予防
  • 抗菌成分(塩化セチルピリジニウム)や抗炎症成分(グリチルリチン酸ジカリウム)で、プラークの除去や歯茎の健康維持に寄与します。

  • 知覚過敏対策
  • 硝酸カリウムと乳酸アルミニウムが、神経の刺激を抑えてしみる痛みを和らげます。

  • ホワイトニング
  • ポリリン酸ナトリウムやハイドロキシアパタイトが、歯の表面の着色汚れを除去し、元の白さを保ちます。

各目的に応じた歯磨き粉を選ぶことで、日々のオーラルケアがより効果的になり、健康な歯と歯茎を維持することができます。
自分の口内の状態や悩みに合わせて、適切な成分が配合された歯磨き粉を選んでみてください。

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