こんにちは! 中延昭和通り歯科の歯科衛生士です。 今回は矯正の治療計画についてお話していきます。 インビザラインでの矯正では矯正治療前に「クリンチェック」と呼ばれるデジタルシュミレーションを作成します。
クリンチェックでは治療計画を立て矯正用のマウスピースを作るためのデータを作るなどインビザライン治療における重要な作業になります。 ほかのマウスピース矯正でも似たようなものはありますがクリンチェックはインビザライン独自のものでインビザラインの会社の持論や治療実績をもとにプログラムが作られています。
ではクリンチェックをいつ使うのかをインビザラインの流れに沿って説明していきます。
インビザラインの流れとクリンチェック
*のマークがついている所でクリンチェックを使用します。
1. カウンセリング
患者さんのコンプレックスや治療に対する相談を行います。
2. 精密検査( レントゲン・スキャン など )
レントゲン撮影や口腔内審査を行い虫歯の有無や歯周病の検査を行います。その際に口腔内もスキャンし歯型を取ります。
3. *3Dモデル作成・治療計画立案
口腔内スキャナーでスキャンしたデータをアメリカのインビザラインの会社に送り3Dモデルを作成してもらいます。
4. *シュミレーション・治療計画の調整
治療計画を立て終わったら、歯の移動シュミレーションを見ることが出来ます。
5. アライナーの発注・作成
6. アライナー装着・治療開始
7. 定期チェック
8. *治療計画の修正・変更
9. 治療終了・保定
10. *追加アライナー作成
インビザラインはお口の中を3Dスキャナーでスキャンしてモデルを作成します。 このモデルを用いて最終的な仕上がりやアタッチメントの位置、歯を抜く必要があるかどうかを検討します。 このモデルをもとに患者さんと治療計画を共有し最終的な確認を行います。 治療が終わり修正したい箇所があれば追加のアライナーを作成します。 その際にもクリンチェックを使用します。
クリンチェックで分かること
治療のゴール
クリンチェックでゴールを動画によって確認することが出来ます。はっきりと視覚的はにイメーシを共有しておくことで矯正期間中に起こる疑問も解決しやすくなります。
治療期間
クリンチェックではどの程度の期間で歯が動くのかをシュミレーションできるため治療終了までの期間を予想、共有することが出来ます。
マウスピースの枚数
クリンチェックを行うと歯列が理想の位置に動くためにはどれくらいのマウスピースが必要なのか明確に知ることが出来ます。
アタッチメントの位置
どの位置にアタッチメントを装着するとどのように歯が動くのか動画で確認することが出来ます。
IPRの必要性について
口腔内にスペースが足りない場合は、歯の左右を薄く削り、スペースを作る必要が生じるケースもあります。 これが必要かどうかについてもクリンチェックで知ることができます。
クリンチェックのメリット
1. 治療前に最終の歯並びが分かる
クリンチェックでは歯の動きをステップごとに見ることが出来ます。 これにより治療の目標や希望する歯並びを明確にすることが出来ます。 また治療中にシミュレーションと実際の進歩や効果を確認することが出来ます。
2. 治療計画を細かく調整できる
クリンチェックはタブレット上で歯科医師が治療計画を修正することが出来ます。これにより希望する歯並びへの微調整が可能で、歯の動かし方や順番、アタッチメントの有無や数などを変更することができます。
3. デジタルデータで負担が少ない
クリンチェックでは口腔内スキャナーを使って型取りを行います。そのため患者さんへの負担も減少します。また、デジタルデータは正確で再現性が高いためマウスピースのフィット感も向上します。