歯ぎしりBruxism

歯ぎしり

歯ぎしりについて

歯ぎしりとはなんですか?

仕事に集中しているときや睡眠時の無意識のうちに上下の歯を擦れ合わせたり食いしばってしまう接触状態のことです。寝ているときに起こる場合と目覚めている時に起こる場合があり、睡眠時ブラキシズムと覚醒時ブラキシズムに分けられます。

歯ぎしりが起こる原因はなんでしょうか?

歯ぎしりの原因は明確になっていませんが、ストレスや睡眠が浅い状態、歯並びの乱れ、噛み合わせ不良などが原因と考えられています。また睡眠時無呼吸症候群と診断された方は睡眠の質が悪く歯ぎしりをする人が多いといわれています。

歯ぎしりをそのまま放置すると、どんな二次障害が起きますか?

歯への障害:
歯の噛み合う面が磨り減ってしまい、咬み合わせが変化することで奥歯に悪影響を及ぼします。それにより歯に亀裂が入り最悪の場合、歯が折れることがあります。

歯の周りの組織への影響:
歯に過度な力が加わることで歯ぐきが下がり、歯を支える骨が減少することで、知覚過敏や、歯がぐらぐら揺れて歯周病になり抜歯になる危険性があります。

顎関節への障害:
歯ぎしりをすることでアゴ全体に負荷がかかり顎関節症になります。
顎関節症とはアゴが痛い、アゴを動かすと耳のあたりで音が鳴る、口が開きづらいなどの症状のことをいいます。

身体への影響

歯ぎしりにより睡眠障害や頭痛、肩こりが症状として現れます。
まずはストレス解消を優先させ睡眠の質を上げていきましょう。それでも改善されない場合は歯科医院にぜひ相談しにいらしていただければ思います。

歯ぎしりをしているかセルフチェックすることは可能ですか?
また、チェックポイントはなんですか?

  • ✔︎ 歯がすり減って短くなっている、形が変わってきている
  • ✔︎ 歯の首元が欠け段差になっている。
  • ✔︎ 下顎の舌側に骨の隆起がある。
  • ✔︎ 上顎の上あごの真ん中に骨の隆起がある。
  • ✔︎ 知覚過敏がある。
  • ✔︎ 顎のエラが張っている。
  • ✔︎ 家族や恋人などに睡眠時に歯ぎしりを指摘された。
  • など様々です。
    歯科医院でレントゲンの検査をすること骨の状態を確認できます。歯周病になってしまっていたら歯科医院でのケアが必要になりますので気軽にいらしてもらえればと思います。

    歯ぎしりの主な種類

    症状について

    歯のこすり合わせ:
    グラインディングの症状はなんですか?

    上下の歯をギリギリとすり合わせる習慣のことです。グラインディング時に音が発生するため睡眠中に家族や恋人に指摘されることが多く発見しやすいものとなります。グラインディングをすることで知覚過敏、歯の部分的欠損、詰め物の脱離、歯周病・顎関節の悪化などが生じます。

    治療法としてマウスピースを装着をしていただき、歯ぎしりから歯を守る方法を、
    当院では行なっております。

    歯の噛みしめ:クレンチングの症状はなんですか?

    上下の歯を強く噛み合わせる習慣のことで、食いしばり・噛みしめがこれに当たります。クレンチングは睡眠時や仕事中など何かに集中しているときに行うことが多く、アゴが疲れている、違和感があればクレンチングの疑いがあります。グラインディングと違い音が発生しないため気付きづらくそのままにしてしまうケースが多いです。
    治療法はグラインディングと同様です。

    歯を鳴らす:タッピングの症状はなんですか?

    上下の歯をカチカチと噛み合わせる習慣のことです。グラインディング、クレンチング、タッピングの3つの種類の中では一番頻度が少なく、症状としても他の二つと比べると軽度です。

    歯ぎしり治療について
    歯ぎしりに対してどんな治療を行いますか?

    生活習慣の改善

    日中に歯をギリギリと擦り合わせるグラインディングをすることは少ないですが、歯をグッと強く咬み合わせるクレンチングが多くあります。仕事をしているときや何かに集中しているときに強く咬み合わせていませんか?

    本来、人は食事中以外上下の歯を接触しておらず、歯と歯が噛み合う時間としては30分も満たないはずなのです。唇を紡いだ状態で上下の歯は約1~2mmほど開いた状態が正常といわれます。しかしクレンチングが多い人は常に歯やアゴに力が加わっているため痛みや疲労感などの症状が出てきます。もし「噛み締めてる」と感じたならば上下の歯を意識的に離してあげてください。それだけで症状が改善する方が多くいらっしゃいます。ぜひ試してみてください。またお口のストレッチとして筋肉をほぐす開口訓練も効果的です。1日3回以上10秒間なるべく大きく口を開け、少しずつ開口量を増やしていきます。

    スプリント療法

    就寝中、無意識に歯ぎしりをして歯に負担がかかるのを防ぐために上の歯にマウスピースという装置を装着します。歯ぎしりの治療をする際はこのナイトガードの作成が第一選択となります。保険適応となりますのでまずは作ってみましょう。就寝時に装着するのが嫌で先延ばしにしてしまう治療の一つですがまずは1週間挑戦してみてください。症状として改善することが多くあります。

    歯ぎしりの主な種類

    歯ぎしり治療の流れ

    スプリント療法

    就寝時にプラスチックまたはゴム製のマウスピースを使用することで歯や顎関節の負担を軽減します。
    1回目:上下顎の型取り
    2回目:ナイトガードの装着、調整
    となりますので最低でも2度来院する必要があります。
    ナイトガードのすり減り具合によって改めてナイトガードを作成する際に厚めに作成することもありますが、まず最初は慣れてもらうために当院では違和感が少ない薄めに作成いたします。

    所在地 〒142-0053
    東京都品川区中延3丁目1-4
    アクセス 東急電鉄池上線 荏原中延駅 徒歩1分
    Tel 03-6426-8188


    診療時間
    9:30~13:30
    15:00~20:30

    ※▲14:30~18:00(土・日)
    ※※休診日:火・祝